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松笠歌舞伎 松笠素人芝居誕生米寿記念公演

雲南市掛合町松笠地区では昭和の初め佐多町で盛んに行われていた村芝居、とくに「出雲歌舞伎むらくも座」の援助を得て農村歌舞伎、松笠素人芝居が始まり今年で米寿を迎えました。戦後は映画テレビの普及により一時途絶えていた素人芝居も昭和40年代にふる里の良さを見直そうと、当時に青年たちの手で農村歌舞伎を復活させ、秋の五穀豊穣を祝う天満宮の余興として公演されるようになりました。松笠歌舞伎は、昔の芝居小屋そのものの雰囲気を醸し出しており、芝居を見ながら重箱の御馳走をつつき、お酒を酌み交わし、舞台に向かって掛け声やヤジを飛ばしたり、隣にっ座っている人と話したり、昔ながらの社交の場であり、客席と舞台が一体となった幻想的な空間です。今年も月2日文化の日の前日松笠小学校の講堂でたくさんの人々の集まりの中で盛大に開催されました。発足以来八十八年年米寿を迎えました。芸題は前狂言 『義士外伝 神崎与五郎東下り』二幕 切狂言 『御目見得だんまり』一幕でした。

義士外伝神崎与五郎東下りは寛永元年『仮名手本忠臣蔵』が大当たりをとると、忠臣蔵にまつわるたくさんの外伝ものがつくられました。この「神崎与五郎東下り」は作者不明で、浪曲や講釈で普及されたといわれています。戦前戦後を通じて、当時地方では浄瑠璃の代わりに、浪曲で芝居を演じる『浪花節芝居』が人気を博したことから、この演目も珍しい浪曲仕立てです。現在では歌舞伎で上演されることはほとんどなく、地方の地歌舞伎では『出雲むらくも座』のみに伝承されている貴重な演目です。このたび松笠素人芝居も、この貴重な演目に挑戦しました。

だんまりは黙りが転じてだんまりになったといわれ、暗闇の中を互いに探り合いながら死闘繰り広げたり、物語の鍵となる物品を奪い合ったりするさまを描いたものであります。地来也が出ることで有名です。

役者を演じる皆さんは日ごろお付き合いさせていただいている皆さんですが、役者になると全く変わり初めはだれかわからず、プログラムの配役の欄とにらめっこです。とても皆さん上手でびっくりしました。一夜だけで終わりにするのはもったいない気がします。幕ま幕まで花代を出した方たちを『とざい、とうざーいー、今宵ごらんの皆様方に、はなはだ高席ながら…御礼申し上げます』と紹介しますので相当花代も集まったことでしょう。茶碗酒で雰囲気は最高潮となりました。

それにしても松笠素人歌舞伎はこの地域にはなくてはならぬものとなり、これからも長く保存されることを祈っています。

来年も行われると思いますので、市内外からたくさんの人がおいでになればと思います。 

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コメント

先生には、べった!べった! 地域活動にご参加いただき、そして熱い激励のお言葉をかけていただき、感謝しております。ありがとうございます。だんだん!
そして、その活動の様子を広く宣伝していただき、これまた感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、地域はがんばります。先生も引き続き応援してくださいね(^O^)!

投稿: 歌舞伎役者 | 2012年11月 8日 (木) 17時29分

歌舞伎役者様

ありがとうございます。今後も頑張ってください。期待しています。

投稿: 景山俊太郎 | 2012年11月 9日 (金) 10時44分

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